1巻-6 かすみか雲か

これも移絃の練習である。
付点4分音符のリズムが崩れ、8分休符が入ったようなリズムにならないように右腕の動かし方を熟練する。

バランスポイントから始め、弓先中まで進め、8分音符は弓中まで、続く4分音符を全弓で弾き、バランスポイントに帰ってくる。

弓幅の細かい指定は初歩者には必要である。音価と弓幅は基本的に比例するのが原則である。

幼児であれば、腕を自分の思った通りに動かすことが難しく、自分のイメージとおりに体を使う練習を行うことで自在に動かせるようになる。

この付点4分音符のリズムに移絃が加わるメロディが多く登場するので、事前に移絃のみの練習をし、移絃の仕方を確認させる。

この曲以降、3指を押さえる場合、2指は押さえないようにする。1指が基準となり、指のインターヴァル(間隔)、パターンを体得させる。

中間部はエコーをつける。
音の強弱の付け方は主に2種類ある。弓幅と圧力である。ここでは弓幅によって強弱をつけるようにする。

これも腕の使い方で、開放絃によって習得させるのがよい。自分の行動により音量、音色が変化することを体験させたい。

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