1巻-2 ちょうちょう
ちょうちょうが始まるときにはイ長調の5の和音が弾けるようにしておく。
「ラドミラ ラミドラ」と演奏する音が言えるようにしておくことは指板上の音の場所を覚えるのにも、次の音を確認し間違えないようになるためにも必要である。
ラ→ドと押さえる時は1指シ音の場所が、ミ→ラの時は1指ファ音、2指ソ音の場所が正しいか確かめる必要がある。出る音だけ正しければいいのではない。
トナリゼイションで弓が指板と駒の真中を絃と垂直に進めるよう、熟練する。良い型を習得するために、指導者や親が一緒に弓を持って進めてやると子供はわかりやすい。
また、移絃の時は、弓が先導するのか、肘が先導するのか気をつけること。高絃→低絃は弓が先導し、低絃→高絃は肘が先導する。
音程の練習は、音程を良くすることも必要だが、まずは姿勢を整えることに執心したい。
1指の押え方は全てを左右する。指先の中央で絃に垂直に押さえる。ネックを握っている場合、2・3指が丸まる傾向にある。
正しい押さえ方の筋肉を育成すること。正しい押さえ方ならば、自ずと音程は良くなる。
ちょうちょうを音名で歌えるのなら、弾くことに問題はない。
一音ずつ必ず止まって準備をさせること。その際、弓の移絃は何よりも最優先させる。
楽譜上の□は準備の記号である。
音程の正しさも大切であるが、それよりも音色、つまり弓の使い方が最も重要である。トナリゼイションの音色でちょうちょうが弾けるようになるまで、トナリゼイションを熟練すること。
左手を安定させるために、どの項も最初は大人が弓を持って音を出してやるのがよい。左手の姿勢、音程、順番が整った時に子供が弾くようにすると最初から好く弾くことができる。左手の熟練もさることながら、大人がよい音で弾くことで、音のイメージが作られるからである。
0コメント